Genetic Engineering & Technology News (GEN)について

2015.07.21
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【Genetic Engineering & Technology News (GEN)について】

2013年10月16日付 Genetic Engineering & Technology News (GEN) の記事には、液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析法 (LC-MS/MS) の能力と精度は否定できないとあり、「LC-MS/MSは、時間と経費の節約、患者治療の向上を可能にするものであり、臨床検査室にとって、過去何十年という歴史の中でももっとも重要な発展の一つと考えられる」と述べられている。しかし、その記事が書かれた当時、実際に臨床現場で用いられていたLC-MS/MS機器は、わずか約5%程度だった。

 


GEN の記事には、「LC-MS/MSは、医師にとっても患者にとっても治療の質を向上させる優れた選択肢ではあるが、かなり複雑で高価な機器という問題がある。一般にLC-MS/MS分析には高度に熟練したオペレータを雇うか、検体を高いリファレンス・ラボに送るかしなければならない。このような複雑さやコスト高という問題があって、ほとんどの臨床検査室では依然として免疫学的測定法のような従来の検査法に頼っている」と述べられている。GENはさらに、免疫学的測定法は自動分析機器などで高速大量処理が可能であるが、基礎構造の似た薬剤の代謝産物など関連化合物の交叉反応や干渉による分析精度の低さという問題を抱えている。また、免疫学的測定法製品メーカー側も適切な抗体を開発できるアッセイに限られている。それに比べて、LC-MS/MSは、サンプルの処理に抗体を必要としないことからそのような制約もない。そのような理由から、この検査法の応用範囲は、試験法を検査室が自ら開発したり、メーカーが開発していくことで限りなく広がっていくだろうとしている。

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Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。