日曜日の本ミーティング最後のプレゼンター、レオノーラ・バラヤ博士(PhD)は、サンドラ・ブレイクフィールド研究所神経科学科神経プログラム部准研究員、そしてマサチューセッツ総合病院およびハーバート医科大学でPhDを遂行している。博士もまた、液体バイオプシーの偉大なる可能性について触れた。様々な疾患における状態を、最低限に侵襲的な方法で特性分析可能になるからだ。
正常細胞由来のEVプールにおいて、疾患特定のEVの占める割合は少ないため、個々の腫瘍マーカーを識別するのは大変困難である。また、生体液別のEVおよびそのカーゴ間でも大きな違いがあるため、異なる生体液はおろか環境で行われた研究を比べることは難しいのであると博士は説明した。
バラヤ博士とチームが行った研究は、健康なドナーから集めた血漿および血清のmRNAおよびmiRNA濃度を比較し、それらのEV RNA値を調べるものであった。悪性腫瘍の場合、様々な経路が不具合を起こす。そのため、血清または血漿由来のEVの存在は原発巣がどのように進行しているのかを調べるあてになるのだ。バラヤ博士のグループはまたこのために、GBM(グリオブラストーマ)患者と健康な患者の血清由来のEVを集め比較した。血清と血漿の比較解析にはmiScript miRNA PCR Arrays (Qiagen)、そしてGBM患者と健康患者における血漿mRNAプロフィールの比較解析には RT2 Profiler™ PCR array Human Cancer Pathway Finder™が使用された。データ解析に使用されたのはPCR Array Data Analysis Software (Qiagen)である。 Human Cancer Pathway Finder™ array (Qiagen)に含まれる経路には、発癌現象においてよく見られる9つの異なる経路の遺伝子が含まれていた。これらはアポトーシス, DNAダメージ修復, 血管形成, 新陳代謝, そして上皮間葉転換を含む。健康体の血清および血漿miRNAの違い、またGBM患者および健康体における血漿EV mRNAの違いを見つけることが出来たと博士は発表した。
本研究で明らかになったこれらmRNAとmiRNAの特質は、生体液EVに反映される生理学的な、また病理学的な違いを理解するために重要である、とバラヤ博士は述べた。お茶目なブレイクフィールド博士バラヤ博士の発表が終わった後、会場全体が「ハッピーバースデー」を歌い始めた。するとバラヤ博士の指導者ザンドラ・ブレイクフィールド博士が両手いっぱいの大きな白いケーキを持って登場したのである。実はこの日はバラヤ博士の誕生日だったのだ。「私達は研究室でもこうやってお祝いするわ。
だから今日そうして当然でしょう?」と、参加者全員分あるであろう巨大なケーキを持ちながらブレイクフィールド博士は言い、バラヤ博士を喜ばせた。ASEMVミーティングはこうしてまた素敵な1日を終わらせたのである。


