心臓由来エクソソームもつ疾患治癒力

2015.01.26
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PhD)が発表した研究は エクソソーム を心筋梗塞(MI)後の治療に使用するというものであった。Cardiosohere由来細胞(CDC)のエクソソームがMI後の瘢痕化を抑え、また心臓組織の再建に役立つというのだ。MI後に起る瘢痕化は消えることがなく、一度失われた組織は二度と戻らないのが心臓学の常識である、と彼は述べた。

しかしCDCエクソソームを活用 すれば、この常識を覆せるかもしれない。米国では年間1.1億人にも及ぶMI患者を助けることが可能になるかもしれないのである。マルバン博士はCDC由来エクソソームを直ちに臨床実験の場に用いることへの意欲を示した。これらのエクソソームは硬皮症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などにも応用出来るはずである、と博士は言う。

マルバン博士は、人間では初となるCADUCEUS実験を行ったことでもよく知られている。心臓発作によって受けた「修繕不可能」なはずの組織ダメージを、細胞セラピーを用いて修復することが可能であることを見せたのだ。ALLSTAR実験が開始されたのも、マルバン博士による同種異系間心幹細胞の発見のおかげである。カリフォルニアをベースとするバイオテクノロジー会社Capricorn Therapeuticsをスポンサーにもつ本研究は既に2段階目に突入している。

マルバン博士はNIHおよびカリフォルニア州サンフランシスコにあるCalifornia Institute for Regenerative Medicineを自身の研究のメインサポーターであると話した。

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Michael D. O'Neill
APEX Award Winner
Edited by

Michael D. O'Neill

サイエンスライターとして30年以上の経験を持つ独立系科学ニュース編集者。世界160カ国以上に読者を持つ「バイオクイックニュース」を通じ、生命科学・医学研究の最前線をタイムリーに発信しています。