サイクリックAMPレベルの増加は、褐色脂肪細胞の活性化をもたらし、エキソソーム放出の5倍の増加を誘導した。さらに、寒冷に曝露されたマウスから単離されたBATは、室温で維持されたマウスからのBATよりも9倍多いエキソソームを放出した。これにより、エキソソーム放出はBATの活性化後に増加する、と結論づけられる。 BAT活性の潜在的なバイオマーカーを同定するために、研究者らはmiRNAに焦点を当てた。BAT機能を調節するmiRNAは既に以前、研究者らおよび他チームが同定済みであった。 Pfeifer博士のグループは、褐色脂肪細胞およびBATから放出されるエキソソームに含まれるmiRNAをプロファイリングした。エキソソームmiRNAのさらなる分析により、miRNA含量がエネルギー消費の活性化とともに有意に変化することが明らかになった。最も高制御のmiRNAに焦点を当てることで、活性化後にmiR-92aがアップレギュレートし、miR-34c *がダウンレギュレートされることを確認することができた。また、miR-92aはヒト血清エキソソームでも検出された。 2つのヒトコホート(41人対象)からの血清エキソソームの分析は、miR-92aレベルがヒトBAT活性と逆相関することを明らかにした。結論として、研究者らは、エキソソームのmiRNAは、マウスおよびヒトでのBAT-卓越したエネルギー消費のための潜在的なバイオマーカーであると考えている。
ヒト褐色脂肪によるエネルギー消費のバイオマーカーとしてのエキソソームmiRNAの可能性
2017.11.20
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10月10日火曜日の朝は、エキソソームのmiRNAおよびエネルギー消費、そして褐色脂肪についての興味深い発表がボン大学薬理・毒物学研究所のAlexander Pfeifer博士より行われた。彼は、褐色脂肪組織(BAT)が非震え熱産生に必須であり、全身の代謝を調節することに注目し始めた。褐色脂肪の活性は痩せと相関しているため、今後抗肥満療法のターゲットとして注目の的となっている、と述べた。
しかし、現在、BAT診断が不足しており、BAT中心の治療法を開発するためには新しい診断ツールが必要であると指摘した。本研究ではBAT活動のバイオマーカーを同定するために、BATから放出されたエキソソームに焦点を当てた。
エキソソームは、褐色脂肪細胞、人工培養褐色脂肪デポおよびマウスの血清から単離された。褐色脂肪細胞によるエキソソーム放出は活性化依存的であった。生理学的に、ノルエピネフリン(NE)は、褐色脂肪細胞におけるサイクリックAMPシグナル伝達経路を活性化することによって、BATエネルギー消費を誘導する。


