今夏2015の暑さは異常と言ってもいいほどで外を歩くのが怖かったですね。猛暑日にエンジニアが駆け込む場所はサーバールームという記事を見て大学在職時の実験室を思い出しました。大きなフロアには低温室があって真夏に出勤したときはまっすぐここに駆け込んで涼んだものです。

 

さて今回は、抗体に関わる実験をするときに、温度をどれくらい気にするかという話題です。抗血清から抗体をアフィニティー精製するときは、カラムへの目的抗体の結合と洗浄までは室温でかまわないです。

そして、pH を下げて抗体を溶出しアルカリを添加して溶出画分を中和するところは氷漬け(0℃)です。抗体によっては抗原と離したときに構造が不安定になるからです。

これは温度を下げるだけで良いとは限りませんが、念のため低温にするのが無難です。抗体を使って抗原のたんぱく質あるいは相互作用分子を単離したいときは、ずっと低温がよろしいです。具体的には、低温室でアイスバケットに氷を入れ、カラムやチューブを氷漬けにします。低温室が利用できないときは、サンプルを氷に埋め込むくらいの気をつけ様がよろしいです。温度を下げる理由は、サンプルに夾雑するプロテアーゼによるたんぱく質分解を極力おさえるためです。

もちろん阻害剤のカクテルを入れておくことは良いですが、とにかく0℃にちかいところで実験をします。

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