見えなかった原因が見える!並列送信7T MRIがてんかん治療を変革

サイエンス出版部 発行書籍
これまで手の施しようがなかった「治療抵抗性てんかん」。その影に隠れていた微細な脳の変化を、ついに捉える光明が差し込んできました!超強力なMRIスキャナーの限界を打ち破る新技術が、手術による根治への道を切り開き、多くの患者さんに希望をもたらそうとしています。この記事では、ケンブリッジ大学とパリ・サクレー大学の研究チームが開発した画期的な画像診断法と、それによって人生が大きく変わった一人の女性の物語をご紹介します。超強力なMRIスキャナーが、治療抵抗性てんかんの原因となる患者さんの脳内の微細な差異を特定できる新技術が登場しました。このアプローチを用いた最初の研究では、英国ケンブリッジのアデンブルック病院の医師たちが、患者さんに根治手術を提案することを可能にしました。 これまで、7テスラ(7T)MRIスキャナーは(先行する3Tスキャナーの2倍以上の強度である7テスラの磁場を使用して動作するためそう呼ばれています)、脳の重要な部分で信号のブラックアウトに悩まされてきました。しかし、医学雑誌「Epilepsia」に2025年3月20日付で発表された研究において、ケンブリッジとパリの研究者チームは、この課題を克服する画期的な技術を導入しました。このオープンアクセスの論文タイトルは「Parallel Transmit 7T MRI for Adult Epilepsy Pre-Surgical Evaluation(成人てんかんの術前評価のための並列送信7T MRI)」です。 英国では約36万人が、脳の一部から発作が広がる焦点てんかんとして知られる症状を抱えています。これらの人々の3分の1は、薬物療法にもかかわらず持続的な発作があり、その状態を根治できる唯一の治療法は手術です。てんかん発作は、入院理由の第6位を占めています。 外科医がこの手術を行うためには、発作の原因となって
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