乳幼児突然死症候群(SIDS)の血中バイオマーカーを特定:早期診断の可能性

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SIDS(乳幼児突然死症候群)の「指紋」を血液検査で特定:UVA医学部の最新研究 バージニア大学(University of Virginia, UVA)医学部の新しい研究により、乳幼児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)の特徴が血液サンプルから識別できる可能性が示されました。この発見は、SIDSのリスクが高い乳児を簡単な検査で特定する道を開くと考えられています。さらに、SIDSの原因解明に向けた重要な一歩となり得ます。SIDSは生後1か月から1歳までの乳児の主要な死因であり、その原因は長年にわたり不明のままでした。UVAの研究者らは、SIDSで死亡した乳児の血清サンプルを分析し、特定の生物学的指標を特定しました。これらの指標は、SIDSと関連があるだけでなく、その原因となっている可能性もあります。研究者らは、これらの兆候を早期に検出できる検査が開発されれば、命を救うことにつながると考えています。 UVA健康格差・精密公衆衛生センター(Center for Health Equity and Precision Public Health)の創設ディレクターであり、現在はイーストカロライナ大学(East Carolina University)に所属するキース・L・キーン博士(Keith L. Keene, PhD)は、次のように述べています。 「本研究は、血液中の小分子がSIDSのバイオマーカーとして機能するかどうかを検出しようとした過去最大規模の研究です。我々の発見は、SIDSのリスク増加や診断に関与する可能性のある複数の重要な生物学的経路を示しており、その仕組みを理解する手がかりを提供します。」 SIDSの理解を深める 研究者らによると、本研究は「メタボロミクス」の可能性を示すものです。メタボロミクスとは、
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